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『孤島の鬼』 江戸川乱歩

孤島の鬼 (創元推理文庫)孤島の鬼 (創元推理文庫)
(1987/06)
江戸川 乱歩

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蓑浦金之助は会社の同僚木崎初代と熱烈な恋に陥った。彼女は捨てられた子で、先祖の系図帳を持っていたが、先祖がどこの誰ともわからない。ある夜、初代は完全に戸締まりをした自宅で、何者かに心臓を刺されて殺された。恋人を奪われた蓑浦は、探偵趣味の友人、深山木幸吉に調査を依頼するが……! 乱歩の長編代表作。



私的評価:★★★★★

驚愕しました。
思わず最後を読み終わった後「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」と唸ってしまった。

正直、目を背けたくなるようなところも多々あり、途中で読むのをやめてしまおうかとも思ったのですが、先を読まずにはいられなかった…

それにしても、よくこの本が出版をゆるされているな、というところ。昔の作品には今の時代には差別用語になってしまうものもあって、最後に注釈で断ったりしてありますが、この作品はよくそれで済まされているな、とうところ。映像化されていないからこの作品はあまり知られていないということだけれど、映像化は絶対にできないと思います。

こんな作品に出会って、私はとても大きい喜びと同時に喪失感のようなものも感じました。
こんなものを読んでしまって、ほかの本を読んでもつまらなく感じてしまうのではないかと。
でもその心配は杞憂に終わりました。
こってりしたものを食べた後はあっさりしたものを食べたくなるのもので。

そして、この作品は狂気の愛に満ちています。
最近よく思うことは、愛ってなんて凶暴な感情なんだろう、ということ。
幸福の絶頂に浸ることもあれば、もう死んでしまいたいというくらいになることもある。
愛のためならすべてを投げ出すこともできる。
そして、そんな想いをしている他人に共感してしまう。

何なのでしょう?
つきつめて考えると、やはり子孫を残すためなのでしょうか?生物学的に。
でもだったらもっとてっとり早い感情があっても良いのではないでしょうか。


嫉妬している。そうだよ。ああ、僕はどんなに長いあいだ嫉妬しつづけてきただろう。





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コメント

はじめまして。 

ときわさん、はじめまして。
「孤島の鬼」いいですよねぇ。あんまり大きな声では言えないような気もしますけど。(笑)
竹中英太郎の挿絵が今でも頭に浮かんできます。
自分もいつかまた乱歩に戻ってきたいと思ってます。
  • doudannmaru 
  • URL 
  • 2009年09月17日 00時17分 
  • [編集]

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